「自分は火事を起こさないから、保険に入らなくても大丈夫」とお考えの方も、いらっしゃるかもしれません。
けれども賃貸マンションには、他にも住人がいますから、自分が気を付けていても火事が起きてしまう可能性もあります。
そこで今回は、賃貸マンションに居住を考えている方に向けて、火災保険の必要性や料金についてご説明します。
賃貸マンションで火災保険に加入する必要性を知っておこう!
賃貸マンションは自分のものではないため、火災保険に入る必要があるのか、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
賃貸物件に住んでいる場合にも、以下のような補償が必要です。
●自分の家財に対するもの
●大家さんに対するもの
●日常生活におけるトラブルに対するもの
順番にご説明しましょう。
自分の家財への補償
他の部屋の火事が原因でも、重大な過失が認められないと、損害請求はできません。
ですから、自分が持っている家具や家電などについては、家財保険でしっかりと備えておきましょう。
さまざまな内容があり、補償内容や設定金額によって、保険料が変わります。
大家さんへの補償
賃貸マンションの入居者には、退去の際に部屋を入居時の状態に戻す「原状回復の義務」があります。
そのため、火事を起こして部屋を損傷した場合は、その損害を賠償しなくてはなりません。
その際に役立つものが、借家人賠償責任保険です。
火災保険を契約するときは、含まれているか必ず確認しましょう。
日常生活におけるトラブルへの補償
火事によって他の部屋に与えてしまった損害を補償するためには、個人賠償責任保険への加入が必要です。
他の人にケガを負わせたときや、物を壊してしまったときにも適用できます。
いろいろな保険の特約として用意されていますから、重複して加入しないように気を付けましょう。
賃貸マンションで火災保険に加入するときの料金はどのくらい?
火災保険の料金は、補償内容によって変わります。
家財保険は、自分が持っている家具や家電を買い直したときにかかる費用を想定して、金額を設定するとよいでしょう。
一人暮らしの場合は、200万~300万円ほどでよいと考えられます。
必要以上に高く設定すると、保険料の支払いも高くなってしまいますから、注意しましょう。
借家人賠償責任保険は、1,000万~2,000万円ほどで設定しておくと安心です。
また個人賠償責任保険は、1,000万円のものもありますが、賠償額が大きくなると足りないかもしれません。
保険料は、だいたい4,000円から1万円ほどですが、補償内容によっても変わります。
ですから金額だけで選ぶのではなく、必要な補償が含まれているかをきちんと確認することが大切です。